シャープ、5Gで8K映像を「渡月橋渡し」観光向け
2018年12月26日(水)
シャープ、5Gで8K映像を「渡月橋渡し」観光向け
シャープは13日、NTTドコモや京都府などと組み、次世代通信規格「5G」を使った高精細な8K映像の伝送実証実験を公開した。京都・嵐山の渡月橋の北岸側から撮ったライブ映像を、桂川を越えた南岸にある8Kモニターに伝送することに成功した。2020年の5G実用化に向け、観光などさまざまな分野へと用途拡大を目指す。
8K映像を観光用途で広げる
実証実験は13~14日の2日間を予定する。渡月橋周辺エリアに、NTTドコモが実験用に5G通信ネットワークを構築して実施した。シャープは8K映像を撮るカムコーダー、映像を映す8Kモニターを提供した。
渡月橋の北側エリアの観光地を紹介する録画映像を映す実験もあわせて実施した。両岸のあいだの距離は約150メートル。北側は南岸に比べて観光客が少ないため、南側を観光している客に映像を流し誘客につなげる。
シャープは11月にNTTドコモや東武鉄道と移動する蒸気機関車(SL)に向けて8K映像を伝送する実験も実施している。8Kはデータ容量が大きいため、「5G」が普及のカギとなる。20年の5G本格運用に備え、テレビ以外にも用途展開を加速する。