ソニーやパナソニック最新動向、8K、Alexaも。「IFA 2018」まもなく開幕
国際コンシューマエレクトロニクス展示会「IFA 2018」が、ドイツ・ベルリンの国際見本市会場において8月31日~9月5日(現地時間)に開催。IFAに登場が発表/予告されている内容や、注目ポイントなどを紹介する。
開幕前々日の29日から、参加各社の会見がスタート。パナソニックは現地時間29日15時から、ソニーやSamsung、シャープは30日に実施する。ソニーやaパナソニックのサイトでは、現地から会見のライブストリーミング配信を予定している。
■テレビやオーディオの注目ポイント
注目の一つはテレビで、既報の通りパナソニックやSamsungは、両社や20世紀フォックスが共同で推進する映像規格「HDR10+」を2018年モデルで採用することを発表。映像フレームごとのメタデータを活用した「ダイナミックトーンマッピング」により、シーン間の輝度、彩度、コントラストを最適に表示して視聴体験を向上させるもので、対応するテレビの展示などが予想される。
また、Samsungはサイト内には「QLED 8K」という製品の登場も予告されている。写真では製品がベールに包まれているが、量子ドットを使ったQLEDテレビの8K対応モデルと見られる。同社はQLEDの曲面液晶ディスプレイで初めてThunderbolt 3に対応したモデルもIFAに合わせて発表した。
昨年のIFAで欧州テレビとスマホに再び参入することを発表したシャープも会見を行ない、8K/4Kテレビなどの新たな展開も期待できる。
オーディオ関連では、例年IFAで多くの新モデルを発表しているソニーが、8月10日に香港のイベントで披露した“究極サウンド”のSignature Series新イヤフォン「IER-Z1R」や、ハイレゾオーディオプレーヤー「DMP-Z1」などが、IFAでも発表されるかどうかが期待される。
昨年のIFAでターンテーブルの「SP-10R」を披露したパナソニックTechnicsの動向のほか、例年JBL/AKGなどの新製品を発表しているハーマンインターナショナルや、ドイツ企業であるゼンハイザーやbeyerdyanmicブースなども注目ポイントとなる。
■プロジェクタやカーオーディオ、Alexaなどスマート関連も
そのほか、既報の通りJVCケンウッドは、JVCブランドのD-ILAホームシアター用プロジェクタの新モデルを展示/デモするほか、重低音&タフボディのヘッドフォン「XX」シリーズ、ランニング向け「AE」シリーズ、防水/防塵/耐衝撃/耐低温の保護性能と4K撮影を両立したビデオカメラなどを展示予定。
ケンウッドブランドのドライブレコーダや、ハイレゾ対応カーナビ、Apple CarPlay/Android Autoに対応したカーエンターテインメント製品などが登場。英マクラーレン・オートモーティブと共同開発した、高性能ドライバーインターフェイスとデジタルコックピットシステムを搭載した高級スポーツカー「McLaren 720S」も参考展示。
車載関連では、パイオニアが「80周年記念 & Smartphone Connectivity」をコンセプトに、欧州で秋に発売する最新カーエレクトロニクス製品などを展示。「AVIC-Z910DAB」などApple CarPlay/Android Auto対応カーナビのほか、カーオーディオやカースピーカーの新製品が多数展示される。創業80周年を振り返り、世界初のカーCDプレーヤーやGPS搭載カーナビなどの歴代製品も登場。
31日の開幕基調講演は、LG ElectronicsのJo Seong-jin CEOと、Dr. I.P. Parkプレジデント兼CTOが務める。また、HuaweiのコンシューマビジネスグループCEOのChengdong (Richard) Yu氏(31日)や、MicrosoftのNick Parkerバイスプレジデント(31日)、Amazon AlexaをテーマにAmazonのスマーホーム担当バイスプレジデントDaniel Rausch氏(9月1日)がそれぞれ基調講演に登壇する。
AV Watchでは、今年も各社の記者会見やブースで披露された新製品などを順次レポートする予定。
AV Watch,中林暁