花咲徳栄は猛追も2回戦で散る/甲子園
第100回全国高校野球選手権大会第10日第3試合(花咲徳栄6-8横浜、14日、甲子園)2回戦が行われ、3年連続18度目出場の横浜(南神奈川)が、4年連続6度目出場で昨年覇者の花咲徳栄(北埼玉)を8-6で下した。先発の及川は6回1/3を投げ、7安打4失点と試合を作った。打線は四回に打者一巡の猛攻で一挙6点を奪った。横浜は2013年以来、5年ぶりの3回戦進出となった。花咲徳栄はエース野村が四回途中7安打7失点と乱調。九回には一死満塁から2点を奪い2点差まで迫ったが、及ばなかった。
注目の好カード。先発は、先攻の横浜が及川、後攻の花咲徳栄が野村だった。
一回、花咲徳栄が1点を先制した。先頭の橋本吏の中前打と暴投で一死二塁とすると、3番・韮沢が中前適時打を放った。
三回、横浜が同点に追い付いた。先頭の8番・及川の四球と、続く遠藤の投前犠打で一死二塁の好機。二死後、2番・河原木が左前適時打を放った。その裏、花咲徳栄は2連打で無死一、二塁としたが、後続が倒れた。
四回、横浜が勝ち越した。先頭の5番・内海が左中間二塁打を放つと、続く角田が左前適時打で2-1。その後、無死満塁となり、遠藤が中前2点打。再度、無死満塁で河原木も左前2点打。ここで、花咲徳栄は2番手・中田にスイッチ。しかし、続く斉藤が左犠飛を放ち、横浜はこの回打者一巡の猛攻で一挙6点を奪い、7-1とした。
五回は両校無得点だったが、六回に横浜は斉藤の右中間への適時二塁打で1点を追加した。その裏、花咲徳栄は4番・野村が左越え2号2ランを放ち、3-8と2点を返した。
七回、花咲徳栄は一死走者なしから橋本吏が左越え1号ソロを放ち、4-8としたが、横浜は2番手で板川がマウンドに上がり、後続を断った。
八回、花咲徳栄は一死後、2連打で好機を作ったが、横浜は3番手・黒須が後続を抑えた。
九回、花咲徳栄は3四死球から一死満塁とすると、野村が三塁への適時内野安打。二死後、倉持が死球で2点差に迫ったが、続く井上が空振り三振。黒須がなんとかしのぎ、横浜が3回戦に駒を進めた。