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“スポーツの映像 好きな角度から” KDDIが新技術開発
スポーツの映像を好きな角度から視聴できる技術を大手通信会社が開発しました。“スポーツテック”と呼ばれる技術の登場で、観戦の楽しみ方がさらに広がりそうです。
大手通信会社のKDDIが開発したこの技術は、「自由視点映像」と呼ばれ、複数のカメラで撮影した映像をつなぎ合わせて、視聴者がみずから視点を操作して好きな角度から視聴できます。
KDDIは、16台の4Kカメラで撮影してネットで配信する技術を新たに開発し、スポーツクライミングの大会で初めて採用されました。
6日は、スポーツクライミングを趣味にしている人たちに、この技術を体験してもらう催しが都内で開かれ、参加者らは練習の様子を撮影したあと、映像をコントローラーで操作して、ジャンプやホールドなどの動きをさまざまな角度から確かめていました。
こうしたスポーツ観戦の新しい技術は、“スポーツテック”と呼ばれ、この技術に欠かせない高速の次世代通信、「5G」の実用化を見据えて、各社が開発を加速させています。
KDDI総合研究所の内藤整グループリーダーは「5Gになると、より高画質での配信が可能になる。2019年までに実用化に向けた技術を完成させたい」と話していました。