ＮＨＫの上田良一会長は１日、定例会見を開き2017年12月に最高裁判所が受信料制度を合憲とした判決を受けて「判決後、受信料の契約申し込みが増えた」と話した。ネットや電話などで12月に視聴者が自発的に申し込みをした件数が通常の月の約５倍となった。その影響もあり、18年１月末時点で、受信料契約の増加数は年間計画数を約24％上回った。

　受信料契約数は17年12月と18年１月の２カ月間で約16万件増えた見込みだ。17年４月からの累計が約62万件になった。増加の主な要因として最高裁の判決の影響があった。通常は月に１万件前後のネット・電話経由の自発的な申し込みが12月には５万6000件、１月も２万6000件あった。訪問での受信料徴収の業績にも最高裁判決が影響していると見られ、契約件数が増加した。