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ソニー、TV11年ぶり黒字

 朝日新聞デジタル5月1日

ソニーが30日発表した2015年3月期決算で、経営不振の象徴だったテレビ事業の営業損益が83億円の黒字になった。黒字は11年ぶりで、大規模なリストラが効いた。全体の純損益は携帯電話事業のリストラ費用がかさんで2年連続の赤字となったが、16年3月期は黒字回復を見込む。次の課題は「リストラ後」の成長戦略をどう描くかだ。

■世界シェア低下、6年前の半分

 「まずは止血が必要だった。規模が小さくなっても、事業を続けられることに意味がある」。記者会見した吉田憲一郎副社長は、テレビ事業の黒字化にホッとした表情を浮かべた。

 テレビ事業は12年3月期に2075億円の赤字に陥るなど、10年間の累積赤字額は7871億円。ソニー全体の経営危機を招いた。平井一夫社長は工場をマレーシアに集約したり、海外の販売人員を減らしたりするリストラを進め、同時に価格が高く利益率がいい「4Kテレビ」など高級機種に販売の軸足を移す戦略に切り替えた。

 黒字にはなったものの、数が売れる普及品や新興国市場での販売増に力を入れなかった結果、14年の世界シェアは6年前の半分にあたる6・3%まで低下。22・9%でトップの韓国サムスン電子に大きく水をあけられた。吉田氏は「まずはしゃがみ込むしかなかった。次の戦略を考えるのはこれからだ」と話す。

 

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