【芸能　覆面座談会】今回もおなじみのメンバーが気になる話題を深掘りします。 　リポーター　テレビ朝日がゴルフの海外メジャー「全英オープン」の中継から撤退することをスポニチが報じていたね。 　スポニチ本紙デスク　5億円と言われる高額な放映権料がネックになった。さらに現地に派遣する記者の人件費や番組の制作費なども加わる。これが通常なら約1億円。放映権料も制作費も円安でさらに膨れ上がってしまう計算だ。 　ワイドデスク　これじゃ、大きな赤字は避けられない。テレ朝の局員は「とてもじゃないけど、今のご時世で中継は無理」と話していたよ。 　本紙デスク　広告代理店は他のテレビ局にも打診したみたいだけど、テレ朝に代わって手を挙げる局はなかった。現在、動画配信サービスのU―NEXTが交渉を進めているようだ。 　週刊誌記者　42年の歴史があった中継だけに、往年のゴルフファンとしては残念なニュース。こうなるとゴルフの4大メジャーと呼ばれる大会の中で地上波で中継されるのはTBSの「マスターズ」だけになるね。 　リポーター　マスターズの中継も大きな赤字が出ているらしい。今後の展開次第ではTBSも撤退する可能性がありそうだ。 　本紙デスク　最近は軒並み地上波からスポーツ中継が減っている。放映権料が高騰していることに加えて、スポンサーの広告出稿も減っており、国際的なスポーツイベントを中継する体力が民放にはなくなってきている。 　リポーター　頼りになるのは、まだ資金が潤沢なNHKだけか。 　ワイドデスク　五輪中継も、NHKと民放が枠組みを超えて番組を共同制作するジャパンコンソーシアム（JC）が放映権を購入しているけどNHK頼りの側面が強い。民放は、これ以上放映権料が高騰するとJCから撤退する局が出てもおかしくない状態だ。 　本紙デスク　ところがNHKも局内では「五輪やスポーツ中継にそこまで資金を投入すべきなのか」という声が少なくない。やがて五輪や世界的スポーツイベントの中継が地上波からなくなる日が来るかもしれない。 　ワイドデスク　ただ世界各国を見渡すと、大きなスポーツイベントを地上波で無料で見ることができるのは日本くらいだ。欧米などは自分が見たいスポーツの試合を個別に買い切るペイ・パー・ビュー（PPV）や、専門チャンネルで見るのが当たり前になっているからね。 　リポーター　日本のスポーツ観賞のあり方も今後は変わってくるかもしれないね。