NHK大河ドラマ「どうする家康」合戦シーン支えるLEDパネルを使った撮影技術
NHK大河ドラマ「どうする家康」合戦シーン支えるLEDパネルを使った撮影技術
8日スタートのNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は、松本潤(39)演じる徳川家康の激動の生涯を描く。戦国大河は2020年の「麒麟がくる」以来3年ぶりで、この間の技術の進歩が目覚ましい。制作統括の磯智明氏は「世界で使用されるバーチャルプロダクションの技術を日本の大河で導入できるのか、ここ2年間くらいやってきた」と明かす。 【写真】NHK大河ドラマ「どうする家康」に出演する山田裕貴、大森南朋、松本潤、松重豊 今回使用されるのは、巨大LEDパネルを使った撮影技術。従来のグリーンバックを使った合成映像よりもよりリアリティーと臨場感が高まる背景を作り出す効果があり、特に合戦シーンで活躍する。従来の大河の合戦シーンは基本ロケが中心で撮影されてきたが、近年はそれが難しくなってきたといい「気候状況が変わり、せっかく作ったセットが大雨に流されたり、夏場には35度を超えて甲冑(かっちゅう)姿で撮影できないという事情もあった。技術の力を借りることで誰が見ても面白いと思える世界を表現できる」と力を込める。最新技術を駆使した今回の大河。松本家康の天下獲りが、いよいよスタートする。