優れたテレビ番組に贈られるエミー賞の発表・授賞式が12日、アメリカのロサンゼルスであった。世界的ヒットとなった韓国ドラマ「イカゲーム」がドラマ部門で主演男優賞や監督賞など六つの賞を受賞した。 　イカゲームは、多額の借金を抱えた人々が賞金を求めて生死をかけたゲームに挑むという内容。米動画配信大手ネットフリックスから昨年9月に配信され、配信開始1カ月で1億4200万世帯が視聴するなど、瞬く間に世界的ヒットとなった。 　米メディアによると、主演のイ・ジョンジェさんは外国語作品から初めてドラマ部門の主演男優賞に選ばれた。イさんはインタビューで「イカゲームを見て、愛してくれた世界中のファンに心の底から感謝したい」と話した。（真田嶺） ■尹大統領「すべての国民とともにお祝いする」 　「イカゲーム」が米エミー賞で監督賞や主演男優賞などを受賞したことは、韓国でも快挙として大きな反響を呼び、「6冠王」「Kコンテンツの底力を立証」などとメディアも相次いで報じた。 　尹錫悦（ユンソンニョル）大統領は13日にファン・ドンヒョク監督らに祝電を送り、「すべての国民とともにお祝いする。不平等と機会の喪失という現代社会の難題についての緻密（ちみつ）な接近と洞察が世界の人々の大きな共感を得た」と絶賛した。