マツコのコロナ感染で各局の対策どうなる?「NHKはすごい」と再評価されるワケ
マツコのコロナ感染で各局の対策どうなる?「NHKはすごい」と再評価されるワケ
マツコ・デラックス(49)がコロナウイルスに感染したことを8月25日、所属事務所が発表した。現在、本人の体調は安定しており、自宅で静養しているという。 【写真】コロナ感染から復帰した純烈が「僕たちを通じて知っていただきたい」 「マツコさんといえば、コロナ禍になってからというもの、ずっとテレビ局のスタジオと自宅を往復するだけの生活を公言していました。そうなると、おそらくテレビ局で感染したものと思われます。ただ、テレビ局では、番組に出演するタレントさんには必ずPCR検査の実施をお願いしており、感染対策には万全を期しています。特にマツコさんのように冠番組がたくさんある売れっ子のタレントさんに関しては、周囲のスタッフも含めてかなり厳しい体制で臨んでいますが、それでも防げないのが現状だと思います」(バラエティー番組制作関係者) 同月11日には、萩本欽一(81)が感染を発表した。7月下旬に4回目のワクチン接種を受けていたにもかかわらず、感染したことで、「ワクチン接種は本当に意味があるのか?」との声もある。幸い大事には至らず、22日には自身のユーチューブチャンネルに復帰したが、やはりコロナは高齢者や基礎疾患がある人にとっては“ただの風邪”ではないようだ。 ■局や番組によってバラバラ 「正直言うと、テレビ局や番組によって、感染対策がマチマチなのは否めません」 そう語るのは、あるドラマ制作関係者だ。 「民放ドラマは密を避ける目的もあり屋外ロケを増やしていますが、一方で多くのエキストラも作品に出演しています。主要キャストと一日中、近距離で撮影をすることもありますが、エキストラ全員にPCR検査を求めるのは予算的に厳しい。結果、感染対策そのものがなし崩し的になってしまい、『やっぱり感染は防げないよね』という雰囲気になっています」 また、バラエティー制作の現場でも、感染対策は限界を迎えているという。 「演者さんは芸人さんが多いので、どうしても声を張ります。なので演者さんの楽屋からスタジオまで、かなり感染対策に気を使っていますが、スタッフはそういうわけにはいきません。モニターに囲まれた編集室は窓もなく、常に密状態。多くのスタッフが出入りしています。マスクをつけていても、何時間も密状態が続いているので、あまり意味がありません。スタジオと行き来するスタッフは、もちろん演者さんとも接触します。この状態で、感染しない方が奇跡だと思いますよ」(番組制作関係者) ■莫大な予算があるNHKは… その一方で、「やはりNHKはすごい」という声もある。 「PCR検査や抗原検査は莫大な経費がかかり、民放で日常的に事前検査をするには限界があります。一方、NHKでは、そうした心配はありません。そういう意味では羨ましい限りですし、演者さんにとっても、安心して出演できるのはNHKだけということになります」(民放ドラマ制作関係者) 視聴者がNHKに払っている受信料は、コロナ感染対策にはしっかり使われているようだ。