吉永小百合「女性タレントCMギャラ1億円超」の圧倒的貫禄 77歳で堂々1位君臨の理由
吉永小百合「女性タレントCMギャラ1億円超」の圧倒的貫禄 77歳で堂々1位君臨の理由
吉永小百合(C)日刊ゲンダイ
長引くコロナ禍で企業の宣伝費が縮小を余儀なくされる中、それでも高額な「CM出演料」を叩き出すタレントは誰か。発売中の「週刊ポスト」が「女性タレントCMギャラランキング2022最新版」を掲載している。 【写真】「核と人は共存できない」 対談で語った吉永小百合の本気度 大手広告代理店がCM出演交渉のために作成した内部資料だというこのリスト。88人の女性タレントの頂点を極めたのは、なんと御年77歳の吉永小百合。一社あたりの「年間推定契約金額」は「1億円~」で、同じく1億円超の大坂なおみ(24)、渋野日向子(23)という人気アスリート2人が同率1位で並んでいる。4位には「8000万~9000万」として、宮沢りえ(49)、長澤まさみ(35)、新垣結衣(34)らトップ女優が続く。 1957年のデビュー以来、半世紀以上も第一線で活躍し続けるベテラン女優が、令和の御代となっても、トップアスリートや人気女優を抑えて堂々の1位。“契約会社数”は決して多くはないが、今春、20年ぶりの起用となり話題となった「麒麟麦酒」や、「JR東日本」など超メジャーなナショナルクライアントの“顔”となっている。 「タレントパワーランキング」(アーキテクト)他でタレントの取材や分析を手がける女優・美少女評論家の高倉文紀氏はこう話す。 「CMのギャラは、一度上がると所属事務所が値下げに応じるまでなかなか下がりにくいと言われますが、企業にとって、そのブランド価値を上げてくれる吉永小百合さんは、高額なギャラを払ってでも出演をお願いしたい代表格でしょう。和服のイメージが強く、同年代の女優の中でも、日本らしさや日本の美を表現できる唯一無二の存在と言っていいと思います。また“サユリスト”と言われる往年のファンのみならず、若い人が昔の作品を見ても可愛いと感じられる。時代を超えた普遍的な魅力があるんです」 映画監督の山田洋次氏も「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK)の中で、「高倉健さん亡きあと、小百合さんは『最後のスター』になってしまった。すてきな女優さんはいるけど、小百合さんは別格の存在」と評している。 ■精力的な反戦平和運動 ウクライナ侵攻や台湾問題などキナ臭い情勢が続く中、吉永はこの夏も、35年以上継続している「原爆詩」の朗読会や、「戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」(千葉県流山市)のトークショーに登壇するなど、平和活動も精力的に続けている。 昭和、平成、令和と時代を超えて多くの人に愛される“国民的女優”の貫禄十分である。