パナソニック、テレビ生産を中国の電機大手に委託
パナソニック、テレビ生産を中国の電機大手に委託…自社生産は高性能機種に限定
パナソニック本社
パナソニックは、テレビ生産を中国の電機大手TCLに委託することで正式に合意した。自社生産は高性能な機種に絞り、その他の低価格機種の大半は2022年以降、TCLが生産を担うことで、テレビ事業の黒字定着を図る。自社の生産規模は最盛期だった10年頃の20分の1となる100万台程度に縮小する。
委託するのは東南アジアやインドで販売する中小型など低価格機種が中心となる予定で、TCLが生産した製品をパナソニックブランドで販売する。有機ELテレビなど国内向け高価格機種は自社で生産を続ける。
パナソニックは10年度には世界でテレビを2023万台販売した。だが、中韓勢の台頭などで苦戦を強いられ、19年度の販売は500万台まで減少した。テレビ事業も18、19年度は赤字が続いた。