「スマホ社会」にリスク ドコモ通信障害、決済にも
「スマホ社会」にリスク ドコモ通信障害、決済にも
「NTTドコモ」の看板=東京都中央区
NTTドコモによる大規模な通信障害では、電話やインターネット交流サイト(SNS)といった連絡手段だけではなく、スマートフォンを使った支払いも一部で使えなくなった。 スマホが社会や生活のさまざまな場面に浸透する中、スマホ依存のリスクが改めて浮き彫りとなった。 スマホの「役割」はますます増えている。今や、動画・音楽やゲーム、地図アプリ、飲食店やタクシーの予約もスマホ1台で可能だ。QRコード決済など、スマホを財布代わりにする人もいる。ひとたび障害が起きれば、これらの機能の大半は使えなくなる。 今回の通信障害について、民間調査会社のMM総研(東京)の横田英明常務は「幸運な時間帯だった」と指摘する。発生は14日夕方で、帰宅途中か家にいた人が多い。平日の昼間に起きていたら混乱はさらに大きくなった可能性がある。 今後、高速大容量規格「5G」が普及すれば、通信の重要性は一段と増す。横田氏は「二重三重のバックアップ体制が求められる」と訴えた。