NHK、受信契約件数15年ぶり減 コロナ影響
NHK、受信契約件数15年ぶり減 コロナ影響
NHKは13日、2020年度の受信契約総数が19年度末比で1%(42万9000件)減少したと発表した。契約総数がマイナスに転じるのは、不祥事を受けた不払いが相次いだ05年以来、15年ぶりだ。新型コロナウイルスの影響で営業活動が滞ったことが影響した。
戸別訪問による営業活動を止めたために20年4~5月は8万5000件、6~7月は14万5000件と特に減少幅が大きかった。衛星契約数は年間で同0.7%(16万3000件)減少した。受信料の支払率は20年度末時点で81%と、19年度比で1.8ポイント減った。
NHKの前田晃伸会長は同日に開催した記者会見で「やむを得ないが、計画よりもかなり低いところで止まった。今年も厳しい状況が続くと思う」と述べた。一方で、訪問によらない営業活動への移行を進めていることを踏まえ、20年度よりも改善する見通しも示した。
(貴田岡祐子)