五輪・パラ競技会場を「5G」の重点整備エリアに 東京都
五輪・パラ競技会場を「5G」の重点整備エリアに 東京都
2020年1月19日 12時22分IT・ネット
東京都は、ことしの東京オリンピック・パラリンピックに向けて、競技会場を次世代の通信規格「5G」の重点整備エリアに位置づけ、環境整備を急ぐことにしています。
次世代の通信規格「5G」は、高速で大容量の通信を可能とし、国内ではことし春から本格的なサービスが始まります。
東京都は、東京大会の競技会場を「5G」の重点整備エリアと位置づけ、大手携帯電話会社に「5G」のアンテナの設置を促すとともに、相談窓口も設けるなどして環境整備を急ぐことにしています。
また、都は東京大会の期間中、代々木公園に設けられる「ライブサイト」会場にも5Gの通信環境を整備し、セキュリティー対策として活用するほか、5Gを活用して競技を楽しめる企画を実施することも検討しているということです。
さらに、通信環境を向上させるため、都内の競技会場や駅から会場までの間のいわゆる「ラストマイル」にWi-Fiの整備も進めることにしています。
東京都の小池知事は昨年末に行ったインタビューで、「1964年の東京大会では、新幹線や首都高速道路ができ高度経済成長につながった。2020大会では、5Gへの対応を東京の各地で進めて『電波の道』を残し、成熟都市としてのレガシーを残したい」と述べています。