米家電見本市CES、今年の目玉はスマートTV
米家電見本市CES、今年の目玉はスマートTV
2020年1月9日 15:14 発信地:ラスベガス/米国 [ 米国北米 ]
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【1月7日 AFP】米ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)で、世界最大級の家電見本市「国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(International Consumer Electronics Show、CES)」が7日に開幕する。今年の見どころをまとめた。
■トヨタの実証都市「Woven City」
トヨタ自動車(Toyota Motor)は、富士山(Mount Fuji)の裾野に「Woven City(ウーブン・シティ)」と名付けた、自動運転車やその他の技術を試験運用する70万平方メートルの「街」を建設する。電力源は水素燃料電池だ。トヨタの豊田章男(Akio Toyoda)社長は6日に行われた記者発表で、「ゼロから街をつくり上げることは、たとえ今回のような小さな規模であったとしても…将来技術の開発に向けて、非常にユニークな機会」になると語った。
「Woven City」は、トヨタの従業員や客員研究員ら2000人前後の受け入れを想定して設計され、持続可能な建材や家事を支援する室内用ロボット、住人の健康状態をチェックするセンサー式の人工知能(AI)が導入される。発表の場には、デンマーク出身の建築家で、ビャルケ・インゲルス・グループ(BIG)のビャルケ・インゲルス(Bjarke Ingels)最高経営責任者(CEO)も同席。BIGはトヨタの今回のプロジェクトにも協力する。
■登場した俳優の服を検索・購入できるスマートテレビ─LG
韓国の家電メーカーLGは、スマートテレビの開発に力を入れていることを発表。同社のスマートテレビは、スポーツやニュース、映画を問わず、画面で起きていることについての視聴者からの質問にリアルタイムで回答。テレビを通じ、俳優が身に着けている服などを検索、購入することも可能だという。
米国の新興企業TheTakeは、スマートテレビの先駆的企業LGや、米メディア・娯楽大手のワーナー・メディア(WarnerMedia)、NBCユニバーサル(NBCUniversal)、エーアンドイーネットワークス(A + E Networks)、クラウン・メディア・ファミリー・ネットワークス(Crown Media Family Networks)などのメディア企業と新たに提携し、「映像を見ながら買い物もできる映像体験」の提供を目指している。