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5G契約数、5年で19億件突破へ 全契約の2割に エリクソンが見通し

5G契約数、5年で19億件突破へ 全契約の2割に 
エリクソンが見通し

ヨーロッパモバイル・5G2019/6/11 17:00 保存 共有 印刷その他

【ロンドン=佐竹実】スウェーデンの通信機器大手エリクソンは11日、次世代通信規格「5G」の契約数が2024年末までに世界で19億件に達するとの予測を発表した。米国など一部の国で始まったばかりの5Gは、20年には日本も含めて先進国を中心に商用化される見通しだ。自動運転など先端技術のインフラとなる5G通信が、暮らしに浸透する時代が間近に迫っている。

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エリクソンが11日発表した「モビリティー・リポート」によると、24年末までに携帯電話の契約数は18年時点に比べ12%増の88億件となる。日本など多くの国で普及する現行の4Gは22年にピークを迎え、53億から漸減する。代わりに5Gが急増し、24年末には全体の2割に達する見通し。

エリクソンは5年後の5G契約数の予測について、18年11月時点では15億件としていたが、大幅に上方修正した。今年に入って米国や韓国、英国などで相次ぎ商用化され、今後は先進国を中心に普及が加速するとみられる。同社は「商用化に伴い、5Gが利用できるスマホに乗り換える人が増える」とみている。

通信速度が4Gの100倍の5Gは大容量のデータを高速でやりとりでき、携帯ユーザーの利便性が格段に増す。低遅延の通信が可能なため、自動運転やロボットの遠隔操作など次世代技術のインフラにもなる。

欧州では中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)を基地局などの通信設備に採用する携帯会社が少なくない。英携帯最大手EEを傘下に持つBTグループは「中核設備以外のアンテナなど一部で使用する」方針だ。スイスの携帯大手サンライズは全面的にファーウェイの技術を採用しているほか、同社製のスマホも販売している。

5Gは現行の4Gのインフラを基礎に構築されるのが一般的だ。そのため4Gでファーウェイを使用している場合、交換すればコストがかさむ。米国が安全保障上の懸念を理由にファーウェイに対する締め付けを強めているが、欧州では同社製品による5Gがすでに動き出している。

英調査会社IHSマークイットによると、ファーウェイの基地局の世界シェアは約3割で首位。欧州では約4割とさらに高い。もし米国がファーウェイ排除をより強く同盟国に求め、欧州各国もそれに同調すれば、携帯会社のコストがかさんだり、5G導入が遅れたりする可能性がある。

日本経済新聞

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