ソフトバンクがADSL終了へ 24年3月末、光回線普及で
5/10(金) 17:56配信
ソフトバンクは10日、ADSLサービスの提供を2024年3月末で終了すると発表した。インターネット接続では光回線などのサービスが主流になったためなどと説明している。(SankeiBiz編集部)
2020年3月以降、一部の地域からサービスを順次終了し、利用者には推奨する別のサービスへの変更手続きなどを今年10月から順次案内するとしている。
提供を終了するサービスは、「Yahoo! BB ADSL」「Yahoo! BB ホワイトプラン」「Yahoo! BB バリュープラン」「SoftBank ブロードバンド ADSL」「SoftBank ブロードバンド ステッププラン」「ホワイトBB」「BBフォン単独サービス」。
ソフトバンクによると、「インターネットを利用したサービスの多様化やデータ通信量の大容量化」が昨今進んでおり、光回線などによるサービスが主流となっている。
このような市場環境の変化に伴い、「保守部材の枯渇や設備の老朽化により、ADSLサービスの安定的な提供が困難な状況が見込まれる」ためとしている。
ブロードバンドには、光回線、ADSL、CATVなどがある。ADSLはまだ光ファイバーなどが広く普及する以前に主流だった回線で、光回線よりも料金が比較的安いといったメリットもあった。
ソフトバンクは2001年に「Yahoo! BB」としてADSLサービスを開始。ADSLモデムの街頭での無料配布や宣伝攻勢で顧客を伸ばした。
ただ、ADSLは大容量のデータ通信時には速度が低下するといった問題が指摘され、次第に普及した光回線に取って代わられるようになった。
NTT東日本とNTT西日本も、ADSLアクセス回線サービス「フレッツ・ADSL」の提供を2023年1月末で終了すると発表している。